『最も速い馬が勝つ』という古き格言がある皐月賞。
過去の傾向からも、スピード決着のレースで結果を残した馬がこの中山2000Mでも順当に結果を残す形になっているのも興味深い。
問われるのは中山適性そのものも確かに問われるだろうが、大事なことはスピードがどれほど高いレベルにあるかといった点だろう。
中央競馬ランキング
↑皐月賞現時点で最も強いと考えているのは…?馬名は人気ブログランキングに掲載中。
【皐月賞2020予想】予想オッズ~三強オッズ形成
人気 | 馬名 | 予想オッズ |
1 | コントレイル | 2.5 |
2 | サトノフラッグ | 3.3 |
3 | サリオス | 3.4 |
4 | ヴェルトライゼンデ | 12.1 |
5 | クリスタルブラック | 12.8 |
6 | マイラプソディ | 18.1 |
7 | ダーリントンホール | 19.6 |
東スポ杯、ホープフルSと圧巻の競馬を展開しているコントレイルがやはり一番人気想定。
三戦無敗、先行脚質のディープインパクト産駒という立場だけに人気は避けられない。
デビュー以来、快進撃を続けるノースヒルズの大物牡馬。三冠も意識したローテでまずは第一冠皐月賞に臨む。
堂々主役、スピード豊富なコントレイル
スピードを問われるという意味では、このレースに一番向いているような雰囲気がある。実際に追走時計一つをとってみてもかなりスピードのある馬という印象を受けるので、スピード勝負歓迎の口。
やはり順当なら主役。
それでも今年は人気は集中しないのはサトノフラッグ、サリオスという実力馬の存在が大きい。
コントレイル一強にしないライバルホースの存在が今年のクラシック戦線を盛り上げる。
マイルで実績サリオス、スピードの裏付け十分
無敗で朝日杯を制したサリオスはこの距離初めてというのが一つの課題。
一方でこのキャリアの中では高いレベルで勝ち上がってきた実績もあり、実力の裏付けは大いにある。
高いスピード、ハイペースを苦にしない追走が大きな魅力。高速馬場になる馬場設定ならば、例年この手のスピードホースの台頭が目立つだけに、舞台設定一つで主役にとって代わるか。
弥生賞の内容圧巻、サトノフラッグの強さ
弥生賞を驚異の末脚で強引に勝ち切ったサトノフラッグ。
連勝の中身濃く、どれも完勝の内容。初重賞挑戦弥生賞でも堂々競馬を展開。
スピード、というよりかはスタミナも兼備した万能タイプ。
クラシックディスタンスでも十分に走れるという意味ではコントレイル、サリオスよりも優勢に映るが、逆に言えばそこが皐月賞では不安点でもある。
前の3頭が後続をやや離していたレース展開で、追い込んで異色の末脚で勝ち切った内容から皐月賞では追走時計速い展開で同じ競馬を展開できるかどうかが焦点。
今度は先行勢が厳しい展開、後続も末脚を使うような展開になればどういった一面を見せるかがポイント。
【皐月賞2020予想】伏兵陣の台頭は…?
三強オッズ形成、どの馬もこの舞台で人気を集めるに相応しい実績と時計を持っているだけに伏兵陣の台頭、付け入る隙をどう計算していくかも今年の皐月賞のポイントになる。
スプリングS2着のヴェルトライゼンデ、京成杯優勝クリスタルブラックといった色濃いメンバーも揃った。三強に立ち向かうには適性で勝負しなければならないが、この皐月賞という舞台で花開くのは…?
ヴェルトライゼンデ、前走の敗因は?
萩S勝利後、ホープフルSではコントレイルに堂々勝負を仕掛けて2着と自身の評価を高めたヴェルトライゼンデ。
しかし前走スプリングSではガロアクリークの強襲にあい、2着に敗れたことで三強に人気を譲る形になる。
前走の敗因は“スローからのキレ味勝負”といったところだろう。
これまでのキャリアで自身追走平均37秒台という展開の中で、スプリングSではペースが緩んで38秒台。勝ち馬ガロアクリークも後方からレースを進めて末脚に賭けて上がり33.8秒という時計を記録。
ヴェルトライゼンデ自身が34.2という上がり時計を記録しているので、やはりキレ勝負では分が悪いと見る。
コントレイルに食い下がったホープフルS、デビュー戦にしてもミドル~消耗戦気味のレースでパフォーマンスを上げるタイプだけに前走の敗戦はやはり適性と見るべき。
ただし、馬場はフラットな状態でこの上がり時計は少々物足りなさを感じさせる。
過去このスプリングSをスローペースで展開して2着に好走し本番でも同様に2着と結果を残したリアルスティールが出した上がり時計は33秒台。
それを物差しにすれば、この展開で34秒台の末脚はやはり少し物足りなさを感じる。
血統背景から長めの距離適性ダーリントンホール
馬場が渋る、ないしはゆったり追走できるレースで好走を演じてきたダーリントンホール。
例年相性が良い共同通信杯の勝ち馬だが、この馬がこのレースで追走した時計は38.2-34.1と非常にゆったりしたもの。
3着に敗れた札幌2歳S、葉牡丹賞ではそれぞれ自身36秒台と速い時計を記録して敗れた。
仮にスピード勝負が前提という形の皐月賞になれば、このレベルの追走時計を求められる可能性も高く、時計的根拠の薄いダーリントンホールにとっては適性的に厳しい勝負になる。
活躍の場はやはりゆったり走れるクラシックディスタンスが理想か。
皐月賞という感じは受けないが果たして?
今回の記事では三強分析と伏兵有力二頭の分析。
次回の記事では他伏兵、人気薄の馬に言及したい。
中央競馬ランキング
↑皐月賞現時点で最も強いと考えているのは…?馬名は人気ブログランキングに掲載中。