今週は芝中距離、阪神開催の大阪杯。
内回り、最後の直線で坂がある阪神だけに一筋縄ではいかない当レース。
基本は先行勢優勢で後方待機勢は厳しい競馬が予想される。
そういった中で超一流と言えるキャリアを持つ差し馬の参戦が目立つが、それをどう判断していくかがポイント。
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今週はコロナ対応で更新する余裕があまりありませんでした。
先週の回顧をやりたかったんですが、出来ませんでした。申し訳ありません。
高松宮記念、大変悔しい結果。何とか大阪杯で巻き返したい気持ちです。
日曜日までにあともう一つ分析記事を書けたら…努力します。
【大阪杯2020予想オッズ】 一番人気想定は…
人気 | 馬名 | 予想オッズ |
1 | ダノンキングリー | 3.3 |
2 | クロノジェネシス | 3.5 |
3 | ラッキーライラック | 3.9 |
4 | ブラストワンピース | 4.7 |
5 | ワグネリアン | 5.9 |
有力馬が揃ったので人気はやはりバラけるか。
一番人気はダノンキングリーか
前走中山記念を見事に勝利したダノンキングリーがやはり一番人気か。
マイルCSでは人気を裏切ったが、まともに走ればやはり現役でも屈指のスピードホース。
中距離戦線でもトップクラスの実力を誇る同馬の初戴冠が期待される。
クロノジェネシスは近二走と求められるものが違う
これと人気を二分するのが秋華賞馬クロノジェネシス。
前走京都記念ではJC二着カレンブーケドールを突き放す快勝劇。
舞台は阪神へ。消耗戦に強いこの牝馬が内回り2000Mでどういった競馬を展開するか。
良馬場想定、この頭数ならまた様変わりする競馬を要求されることになるのがポイント。
イメージ一変、ラッキーライラックの今
ラッキーライラックは前走中山記念2着。
エリザベス女王杯優勝から香港ヴァーズ2着、前走中山記念2着と安定した結果を誇る。
ポイントは前走で手応え悪い部分見せた点だったり、近走はゆったりしたペースでこそ自身の瞬発力を活かすケースが見られる。
【大阪杯2020予想】求められるものは…先行力
阪神内回り、コース形態もあろうが近年は外差しよりもイン伸びが顕著。
阪神開催の桜花賞も一層模様替えしたかのようにイン伸び馬場で外から差す馬が苦しい走りを見せるようになった。外回りで末脚勝負のイメージ強い阪神の固定観念を今一度刷新して予想を構築する必要性がある。
昨年のワンツーは先行馬…変わる阪神芝コース
昨年は皐月賞馬アルアインが勝利。二着のキセキは前走有馬記念からの参戦。
二頭は共に先行脚質で、前半速い時計を刻んで競馬を仕掛けるタイプ。
アルアインは前走金鯱賞で自身推定36.7程度の前半時計で競馬を進めて敗れたが、大阪杯では勝利へと繋げた。
これまでのキャリアから言えば、時計が速い皐月賞やマイルCSで結果を出してはいたが、瞬発力勝負を仕掛けられるレースでは敗れていた。
求められるものが違う阪神と東京との違いから、阪神で巻き返すアルアインは好例として考えたい。
キセキは毎日王冠、天皇賞、JC、有馬記念といずれも36秒台の速い時計を刻んで連対を果たした。いずれのレースも前半3Fが近い時計で推移している点から見ても非常に優秀な先行力を有した充実した秋シーズンだったと思える。
3着に敗れたワグネリアンはこの二頭に比べると先行力こそ劣っていた。
前走神戸新聞杯が自身前半38秒台の時計、大阪杯でも37秒台の時計でレースを進めたが上位二頭には先行力で劣る形で着順を落とした。
先行力がない馬でも好走できる?共通点を探る
一昨年の勝ち馬スワーヴリチャードはワグネリアン同様に前走追走時計が遅いレース内容で本番結果を出した。
ワグネリアン、スワーヴリチャードと共に東京2400Mで結果を出した共通点あり。
また、スワーヴリチャードはアルゼンチン共和国杯、ワグネリアンは神戸新聞杯というGⅡを勝利していた経験あり。
厳しいペースでレースを進めるタイプではなく、ゆったりしたペースで好走するタイプの二頭で、共に激しい時計勝負で先行力問われる皐月賞で敗れダービーで巻き返した共通項もある。
定量的な共通項はまだ解析が十二分にできていないので明言は出来ないが、これを紐解けば恐らく当レース解決の糸口が見つかるのではないかと考える。
ペルシアンナイトの事例で考えるマイラーの好走要件
この大阪杯はマイルからの参戦も多く、そういった馬の分析はやはり中距離戦線で戦ってきた馬とは個別に分析が必要だと考える。
ペルシアンナイトはマイルCSの勝ち馬で、大阪杯2着。
しかし、2018年2着に好走したが、2019年は大敗と年によって好走と凡走両方とも経験している点からこれをマイラーのベストプラクティスと捉える。
2018年は前半遅いペースで追走し5着凡走、本番巻き返し。
2019年は前半速いペースで追走し4着凡走、本番凡走。
差し馬は遅いペースでも巻き返せる瞬発力が問われ、速いペースへの追走経験はむしろマイナスに働くのだと推測。
特にマイルからの参戦ということであれば、ある程度ペースが落ち着く中距離戦線では求められるものが違う。そこが大きなポイント。
ダノンキングリーの平均追走時計…この時計をどう解釈するか?
速いペースを経験している馬にとって最も恐るべきは折り合いの難しい。
2018年と2019年で違っていたのは、好走した前年と比較すると2019年はペルシアンナイトが速い追走時計で走ろうとしていた点。
2018年の大阪杯以降、平均追走時計35秒台で本番の遅い時計に対応できなかった点が目につく。
これを見るに、短い距離で走ってきた馬への課題はやはり遅い追走時計への対応。
大阪杯の前半時計は基本的に遅く平均36秒台後半で流れるために、そこへの対応力が大きなポイントになる。
一番人気想定ダノンキングリーは前年の平均追走時計36秒台。
短い距離へも適性を見せる同馬だが、短い距離でも追走時計をそれほど速く走らない気性の良さと瞬発力が中距離路線でも活躍できる秘訣か。
マイル色もあるタイプで2000Mではどれほどパフォーマンス維持できる疑問のある馬だけに過信は禁物だが、追走時計一つ見れば少なくともこの距離はこなせる範疇だという判断になる。
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