今週は三重賞。土曜日のクイーンC、日曜日の共同通信杯と春を占う一戦がスタンバイ。
共同通信杯の本命予定馬は…
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京都開催の京都記念も楽しみな一戦。各馬の能力比較と馬場適性、調教具合を確認しながら予想を展開していく。
先週の予想記事では、東京新聞杯で一番人気に推されたレッドヴェイロン、二番人気ヴァンドギャルドの評価を掲載。レッドヴェイロンに関してはその実力に対する懐疑的な記事を書き、実際のレースでも一番人気に推されながらも9着に敗れている。週半ばに更新される重賞予想記事も是非注目お願い致します。
また、きさらぎ賞で一番人気想定のアルジャンナ、二番人気ギベルティに関しても実力に関して懐疑的な記事を掲載しています。それぞれ3着、4着という結果に終わっている点を踏まえれば、こちらの分析記事も読者の皆様にとって是非有用なものになると確信しています。
アルジャンナに関しては、
- 一番人気アルジャンナの評価は?
- アルジャンナの前走東スポ杯2着は価値がない?
- 東スポ杯と違う時計設定。京都の馬場にどう挑む?
といった具合で能力面と適性という意味で懐疑的に紹介しています。
週の半ばの記事では有力馬を中心にジャッジしています。是非是非、平日の分析記事にも目を通して頂ければと思います。
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共同通信杯2020予想オッズ
人気 | 馬名 | 予想オッズ |
1 | マイラプソディ | 1.5 |
2 | フィリオアレグロ | 3.6 |
3 | ダーリントンホール | 5.2 |
4 | ビターエンダー | 14.4 |
5 | ココロノトウダイ | 17.7 |
6 | サトノインプレッサ | 26.2 |
7 | シングンバズーカ | 34.4 |
一番人気想定はマイラプソディ。三戦三勝で前走も危なげなく勝利。
着差はつかなくともまだまだ奥が深そうな勝ち方で飛躍を予想させる。
決して相性の良いとは言い難いレースからの参戦となるので、そこがポイントになる。
二番人気想定フィリオアレグロは一戦一勝馬。
新馬戦からの挑戦という形にはなるが、その新馬戦の内容が高い評価を受けている。
二着のレッドルレーヴと競り合って3着に6馬身差を離す競馬が評価を受けているのだろう。
堀厩舎所属、サトノクラウンの半弟でディープインパクト産駒とあれば人気を集めないわけがないだろう。一戦一勝の身で、重賞でどこまで伸びしろを見せるかが鍵。
三番人気想定のダーリントンホールはゴドルフィンの期待馬。
初戦新馬戦の圧勝もここ二戦も三着止まり。上がり最速を記録した二戦がペースが落ち着いたレースだけに、直線が長い東京でパフォーマンスを上向きにする確率が高い。
ルメール×ゴドルフィンのコンビも注目。
確かな実力、マイラプソディの強さ
一番人気に推されるマイラプソディのパフォーマンスはここ二戦特に秀でたものに映る。
能力は現時点でもはや重賞クラスではなく、もう一歩先のレベルへ。今回の参戦はどちらかと言えば経験を積ませる意味合いも強いが、今回のメンバー構成から言えば大威張りしそうな印象を受ける。
前走は特筆すべきレースレベル。前々走は好時計。
前走にしても厳しい競馬を強いられながらも、ミヤマザクラに迫られながら最後は振り切った競馬は実力がなければできない一戦だった。
時計が問われた前々走では二歳馬にしては異色の好時計。後半時計が特に素晴らしい構成になっているのでトータルで相当強い競馬を見せている。
前々走でも既に重賞クラスの走りを見せているが、前走でもう一段上の競馬を見せた。
ミヤマザクラは重賞クラス?マイラプソディがそれを上回った前走
前走二着のミヤマザクラにしてみれば、自身は重賞クラスのパフォーマンスを見せていながらも2着に屈したということ。
これはその上を行ったマイラプソディが強かった認識で間違いないはず。
そのミヤマザクラは土曜日のクイーンCに出走するが、本質的に2000Mでパフォーマンスを上げてきただけにマイルでどういった競馬は見せるかは未知数。故に土曜日の結果をもってマイラプソディの共同通信杯を占うのはあまり意味がないとだけ伝えておく。
新馬戦快勝、フィリオアレグロの実力とは?
募集総額一億円超のディープインパクト産駒。母ジョコンダはサトノクラウンを世に出した良血で、フィリオアレグロは期待を一身に受ける存在と言えるはず。
ハイレベルな新馬戦。ロングスパートに自信。
ディープインパクトでありながらも末脚勝負一辺倒というタイプではない。
半兄サトノクラウンと同様にトータルで後半勝負出来る、いわゆる長く良い脚を使うタイプ。
新馬戦にしては異例のロングスパート的な時計勝負で後続を突き放した。
後半時計の優秀さ、それも2000Mという距離でパフォーマンスを見せたという点がやはり頼もしい。
マイラプソディの死角。初輸送、前走重たい馬場…フィリオアレグロの勝機
三戦三勝、ここまで高いパフォーマンスを見せているマイラプソディに死角があるとすれば、それは追走時計の遅さ。
ハーツクライ産駒らしくゆったり構えた競馬からの後半勝負という形になるので、必然的に速い追走時計への課題が浮かび上がる。
関東初遠征、ここに向けて賞金加算が必要なく試走の意味合いが強い中で当然仕上がりはそれを考慮したものになる。
現時点でキャリアに差があるのは確かだが、今回どういったパフォーマンスを見せるかは未知数。
新馬戦からの参戦となるが、上積みという意味ではフィリオアレグロも大きい。
マイラプソディにとって好ましくないデータがあるとすれば、例えばハートレーのようにホープフルSで高いパフォーマンスを見せながらもこの距離でコロッと負けてしまうような事例があること他ならない。
一昨年のグレイルも同じハーツクライ産駒。人気を集めながらも敗れた理由はやはり追走時計への課題。
そこに付け入る隙があるならば、フィリオアレグロやダーリントンホールの出番ということだろう。全くチャンスがないわけではないが、先週のアルジャンナと違って明確に数字に馬の強さが出てしまっているのが今週の重賞のポイント。
前年のアドマイヤマーズもハイレベルのパフォーマンスを見せた後に、ダノンキングリーにねじ伏せられた点を見るに、やはり舞台が変わればパフォーマンスも変わる。
マイラプソディの適性を見ながら、少しでもチャンスがあるかどうか検討してみたい。
先週の回顧~東京新聞杯◎シャドウディーヴァ好走
先週の東京新聞杯は一番人気レッドヴェイロン、二番人気ヴァンドギャルドが揃って凡走もあってか、高配当という結果に終わった。
それぞれに不安を抱えていたのは何よりレースレベルと経験といったところだろう。
前走のパフォーマンス:キャピタルSが非常に不満の残ったレッドヴェイロンは、ここでもやはり結果を残せなかった。前走データこそ最もその馬の最新の本質を捕える最高のケースだけに、そこを重視して、この馬を軽視することにして予想を展開した。
好走を演じた三頭は昨年からGⅠ戦線で戦って厳しい戦いを演じてきた経験があった。
本命に推奨したシャドウディーヴァは春からずっとGⅠ戦線で戦ってきた。
前走の条件戦もそれなりのレベルで走ったというて点ではヴァンドギャルドと大きな差はなかったが、走ってきたレースレベルの差が大いにあったと言わざるを得ない。
言ってしまえば、まだまだ高いレベルで走れそうなレースキャリアを刻んだかどうかという馬と、少し限界がありそうだと感じさせるレースキャリアの積んでいる馬との違い。
戦績だけ見れば大敗なく連勝中だったヴァンドギャルドの方が見栄えが良かったのは確かだが、その間に高いレベルで戦っていたシャドウディーヴァも歩みを止めていたわけではない。
人気の差は根拠のない主観的な感覚によるものであり、中身の精査が不完全だった印象論的な大衆の決めつけによるものだったに違いない。
クリノガウディーにしろ春からずっとハイレベルな戦いを経験してきており、昨秋から成長を見せてその高いレベルでも健闘するようになったのが目についた。
レベルの動向を見守り、果たしてそれが本物かどうか判断するのが僕の仕事。
データアナリティクスは並べられた数字の精査と判断で全てが決まる。
単に数字を並べて“はいどうですか”、と問うのは誰にでも出来る。今はAIにも出来るわけだから、データの羅列程度の予想は全くもって価値がないと言い切れる。
最も有益な情報とは、並べられた情報から有益なロジックを組んで判断をすること。
これはまだまだAIには出来ない芸当。故にまだまだ人間が勝てる要素はある≒人間の予想にまだまだ価値がある、ということ。
それを上手く使いこなさなければ、未来は淘汰される。予想家の価値が問われる時代はすぐそこまで来ている。
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