アーモンドアイに人気が集中する今年の有馬記念。
香港を熱発回避とはいえ、これまでの実績や走りを見るに能力でカバーすると判断されている。
それでも、狂いが出たのは事実なはず。特異な中山コースを舞台に繰り広げられる有馬記念、一分のスキがあるならそこをつきたい。
有馬記念最終結論◎サートゥルナーリア
今年の有馬記念の本命は “三歳総大将サートゥルナーリア”。
菊花賞組にデータでは焦点があてられるが、今年のクラシックを精査した結果からやはりサートゥルナーリアが一歩上のレベルにあると見た。
今年の秋初戦神戸新聞杯は過去最高レベルの時計で駆け上がったかと思えば、天皇賞ではあっさり敗れた。
当方の見解では、仕上がりでもなければ左回り右回りの問題でもない。
日本ダービー、天皇賞・秋と見せた姿は、33秒台の上がり時計に苦しんだサートゥルナーリアのキレ不足という真実のみ。
自身上がり最速で駆け上がった日本ダービーでは後方追走から34.1の末脚で追い上げるも交わせなかった。自身のキャリアの殆どが上がりのかかる時計での競馬だっただけに、本質的には緩いペースから上がりが掛かる時計でのレースが向く。
自身最高のパフォーマンスを見せた神戸新聞杯は坂のあるコースでパワーの要る舞台。
クラシックディスタンス、パワーの要る阪神で最高のパフォーマンスを見せた点が好材料で、加えて神戸新聞杯で“歴代最高”のパフォーマンスを見せた点に注目したい。
神戸新聞杯のレースそのものはペースの遅いものだったが、上がり32秒台はやはり特筆すべきもの。これだけ速い上がりでまとめた前例はオルフェーヴルが勝った神戸新聞杯まで遡るがレベル的にはそれと同等。ペース補正を加えれば、確実に当レースが歴代でも最高クラスのレベルにあると断言できる。
その歴代でも最高クラスのパフォーマンスを見せた皐月賞馬が、天皇賞で見せた姿はやはり適性の一言。府中で見せた姿から中山に舞台が変われば今度は一変すると予想した。
有馬記念予想最終見解
◎サートゥルナーリア
○アーモンドアイ
▲ ヴェロックス
△ フィエールマン
△キセキ
△スワーヴリチャード
△ リスグラシュー
本命はサートゥルナーリア。アーモンドアイに唯一対抗できるとすれば、やはりこの三歳馬。
歴代最高のパフォーマンスを走るたびに更新するアーモンドアイに対して、勝つ可能性が一縷でもあるならそれはサートゥルナーリアが瞬間的に見せた神戸新聞杯での過去最高のパフォーマンス。
今年の有馬記念ではその可能性に賭けることにした。
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